ザ・ステイタス https://www.the-status.com/bbs/ の記事からの一部転載です。

先日、野田総理が、TPP交渉参加を表明しました。

TPP加盟推進派が、日本にとっての具体的なメリットを言わず、きちんとした議論をしないままTPP交渉参加に持ち込もうとする姿勢に違和感を覚えます。

違和感があるところには、何か裏事情などがあるものです。

基本的に、個々の国は、それぞれ独立した経済と政治を持ち、独自性を持つことが大切だと思っています。

どこかの国が他国を支配したり、隷属することは本来の姿はありません。

日本は、戦後、資源のない世界の工場という位置付けをされましたが、これは日本の呪縛であり、TPPはその呪縛の延長線上にあると考えられます。

自由貿易には自由という言葉がついていますが、自分たちでコントロールできない貿易は不自由です。

TPPについて深い造詣があるわけではありませんが、経済圏を統一していくことは、個々の国のユニークさや、独自性を無くす方向にあるように見えます。

統一といえば、通貨を統一したユーロは失敗でした。

ユーロは、EU加盟国の通貨を統一したことで、利上げしたい国と利下げしたい国の調整ができない状態、つまり通貨政策が困難になってしまいました。

世界の景気が良い時は、通貨を統一したメリットの方が大きかったのですが、景気が悪くなるとデメリットの方が大きくなります。

経済圏の統一も、さまざまな状況下でのメリットとデメリットをきちんと吟味しない限り、加盟は危険だと判断しています。

聖書的視点から見ると、これから、世界平和を名目に世界統一する方向の動きが出てくると思います。

世界平和とは名ばかりで、世界統一のために戦争を起こすこともあるのでしょう。

TPPは分かりませんが、EUは、統一の予兆的なもので、「統一」は危険なキーワードだと判断しています。

ところで、「王さまマインド、奴隷マインド」という言葉は、菅総理の震災・原発事故の違和感がある対応を見て思いついたものです。

違和感があるところを深堀りしていくと、見えてくるものがあります。

菅総理の違和感ある行動は、人の本来のマインドであった王さまマインドではなく、典型的な奴隷マインドです。

王さまマインドの政治家は、国や民を建て上げ、国民のために命を捨てられる、という使命感と資質を持つ者です。

奴隷マインドの政治家は、政治家としての正しい使命感を持たず、選挙に勝つことを目的とし、国民から搾取し、自分にとって都合の悪い情報は隠します。

政治家だけではなく、会社の社長や、何かの組織のリーダーは、無意識であっても、人を支配したいと思うケースが多いですが、実は、これも奴隷マインドです。

奴隷マインドは奴隷から抜け出たいという無意識の思いを持ち、それが自己啓発のモチベーションなのですが、奴隷から抜け出したいという思いは、人を支配したいという思いと同根だからです。

王さまマインドは、人はそれぞれ、与えられた領域において王であり、他人とは、同じ王同士、共存共栄するものであり、お互いを認め、尊重しあうものです。

王さまマインドのリーダーは人を励まし立て上げますが、奴隷マインドのリーダーは、本人は、意識していないことも多いと思いますが、組織を大きくしたい、肩書きや権威を得たい、人をコントロールしたいという思いが強くなります。

組織が大きくなることが力を得ることであり、力を付けることが奴隷から抜け出すことになると無意識で思っているからです。

会社であれば、上場を目指したり、組織の人数を増やすことを目的にしたり、立派に見える肩書きにこだわることになります。

結果的には、組織を統制するために、規則を作る傾向があり、組織から離れると大変なことになるという恐れで人を縛ろうとします。

これは、ヤクザの組織やカルト集団と同じですが、これら全て奴隷マインドが元になっているので、同じなのは当然です。

人を縛ろうとすればするほど人は逃げていくものです。

会社であれば、優秀な社員がどんどん辞めてしまい、経営が悪化します。

しかし、リーダー本人は原因が自分にあるとは思わず、原因は社員や環境、もしくは、外に求めます。

なぜなら、問題の原因が自分以外にあると思わなければ、自分のアイデンティティーが保てないからです。

さらに悪いことに奴隷マインドの原動力は恐れ・欲・プライドですので、批判的であり、忠告を快く受け入れることができないため、行動を修正することが困難です。

一方、王さまマインドは愛をベースとし、寛容・柔軟であり、感謝する人で、人の忠告を聞き入れます。

王さまマインドと奴隷マインドは、多くの場合、感謝の心があるかどうかで見分けることができます。

しかし、時々、簡単に分からない時があります。

一例として、理想主義や完璧主義は、巧妙に奴隷マインドをカムフラージュします。

本人は、理想を目指して、まさしく素晴らしい環境を作るために皆のために頑張っていると思っていますが、実際には独善的であり、批判的になっているケースです。

この場合、本人は天命に従って頑張っている状態と思っている時でさえも、実は自分のための頑張りなのです。

そもそも頑張ること自体が間違いです。

理想の状態を作り出すという思いが、自分の頑張りになって、人や自分を縛っていくことになることに気づかないものです。

場合によっては人をコントロールするために謙遜さえ使うこともあります。

本当の謙遜ではなく、謙遜に見せることで、リーダーシップを発揮しようとする無意識の行動です。

ここまでくると、指摘されても、本人も周りも気づかないことも多いでしょう。

たとえ、本人に知恵があり、ここに書かれていることを良く理解していても、同じ状態に陥ってしまうこともあるでしょう。

これは、本人が頑張って、活動は活発になったとしても、実を結ばなくことから判断できます。

この状態は、確信を持って間違えることであり、混乱状態にあることを意味しています。

このような、混乱は、人を許してない、和解できてない、苦い思いがあるなど人間関係に問題があったり、何か罪があることが原因であることが多いです。

なぜならば、人は、もともと、王さまマインドとして創られたものの、罪が入ったことで、奴隷マインドになっってしまったからです。

世の中には、このような混乱があるため、先のTPPの推進派も反対派も、自分は正しく国民のためを思って行動していると思っているのかもしれません。

混乱から抜け出て、政治家は勿論、国民全員が王さまマインドとなる時、日本は大きな繁栄をすることでしょう。

東日本大震災により、日本人の多くは、何か分からないものの、反省の思いを持ちました。

「天の道から外れていた」と反省の思いがあるということは、混乱を取り除く第一歩を無意識に歩みだしている状態であり、日本は良い方に変化を始めたと思っています。

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