序章の一部を 抜粋・編集
聖書は宗教書であると思っている人が多いですが、それは大いなる間違いです。
聖書は宗教書ではありません。
聖書は、人生の指南書であり、普遍的な法則と、私達の生きる意味と価値について書かれたものです。
宗教は人を束縛するものですが、聖書は人を自由にするものです。
宗教が聖書の大事な真理を隠してきたと言えるのでしょう。
一般の成功法則本や自己啓発本では、しばしば、「宇宙意思」「高位なる存在」「大いなる意思」「内なる声」などの超自然的存在を提示していますが、聖書では、そのような曖昧なものではなく「神」もしくは「イエスキリスト」「聖霊(神の霊)」と表現しています。
成功には聖書の中の神概念が極めて大切であり、本書は聖書をベースにしていますので神概念について明確に書いてあります。
もし、神という言葉に違和感がある方は、その他の言葉に置き換えて読んで頂いて結構です。
「神といっても、色々あるのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに日本では「八百万(やおよろず)の神々」とまで表現します。
聖書の「神」概念は旧約聖書および新約聖書に書かれた唯一の神であり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は、聖典として旧約聖書は共通であり、神も元々まったく同一の神概念です。
各地の多神の概念も、もともと聖書の唯一神からスタートし、世代が進むにつれて、いろいろな神々が派生して登場したという見方もできます。
また、仏教の一つと言われる空海の伝える景教は聖書の神概念を継承し、神道においては古代ユダヤ教に酷似しており、元をたどると同じ神であるとも言われています。
従って、世界の人の多くが神といった場合、それは共通の神概念を指すことになります。
ジェット機から潜水艦へ乗り換え??
巷で見かける多くの成功法則は、大気圏内だけで通用するジェット機のようなタイプが多く見られます。
自分の力(ジェットエンジンの推進力)で目標を目指して一直線に右肩上がりで上昇をしていこうとします。
その時、目標以外は見えず、周りのライバルを蹴落とすだけではなく、大事なこと・友人・家族も捨ててしまう傾向があります。
彼は目標にたどり着きます。
そこは大気圏の終わりで、そこには当初の目標・ゴールとしていた「年収○億円」「上場企業の社長」などがあるわけですが、気づくと全く幸福ではない自分がいます。
周りを見ると、信頼できる友達はいない、お金が全ての世界があります。
人脈もあると思っていたものの、お金儲けだけに興味がある一攫千金タイプの人ばかりであって真に尊敬できる人格的に素晴らしいと思うような厚みのある人たちはいません。
昔からの友達も離れてしまいました。
彼は目標としていたところが真の成功ではないと気付くことになります。
大気圏内の成功は、外面的に成功に見えていただけで、真の成功ではありません。
真の成功は大気圏ではなく、そこを突き抜けた成層圏から外側にあります。
しかし残念なことに、成層圏から外側では空気がないのでジェットエンジンは役に立たないのです。
ジェット機は空気を取り込んで噴射する仕組みなので、空気がなければ噴射することができないからです。
それに気付かない人は、ジェット機のまま無理やり大気圏を突き抜けようとするため、失速して地面まで落ちて叩きつけられます。
振り出しまで戻るか、もしくは振り出し以下にまで落ちてしまいます。
成功に見えた後の破綻です。
世の中の一般的成功法則だけでは、成層圏を抜けられないのです。
中には、今までのジェット機がだめでも、同じような噴射系の宇宙ロケットを探し出せばいいと考え、ロケット探しに躍起になる人もいます。
本来の成功を目指して、新たな成功法則を探し求めていても、結局は「自分の噴射の力で」成層圏を突破しようとするわけですから、根本的な価値観はまだ古いままです。
残念ですが、成功法則では成層圏に乗り出す宇宙ロケットは存在しません。
成層圏では全く異なる推進力が必要だったのです。
古いジェット機タイプの信仰に留まっている人は、同じ自己噴射系のロケットしか思いつきません。
真の成功に必要な乗り物はどのようなものでしょうか。
何と、そこに行くのには、潜水艦に乗る必要がありました。
「ジェット機でも行けない先に、何故潜水艦で?」
と思ったことでしょう。
あなたの怪訝そうな顔が目に浮かびます。
ここには大きなパラダイムシフトがあり、頭をガツンと殴られたように感じる人もいらっしゃるでしょう。
実際には空気中を潜水艦が上昇するわけではないので、一見、不可解な話のように聞こえます。
一般の成功法則信仰に嵌まると、自分の思考で、今までと全く反対の概念である潜水艦に、たどり着くことはできません。
潜水艦の上昇原理は、船内のタンクの水を空気で押し出すことで、
つまり自分自身が大きくなることによって、
周りから、つまり神と人から押し上げられていくのです。
そして、周りの人たちも巻き込みながら一緒に上昇していきます。
「周りの人たちも巻き込みながら一緒に上昇していく」
この部分が大切です。
周囲の人も成功させながら神とともに上昇するということです。
潜水艦が浮力でゆっくりと上がる姿は、ジェット推進に比べると最初は遅く感じるかもしれません。
しかし、じっくり着実に昇ります。
そして、ある時から凄いスピードで上昇していきます。
結果的には、この潜水艦タイプでしか、真の成功領域である成層圏から外側に行くことはできません。
その人だけの噴射(自己努力)では、真の成功にたどり着かないのです。
神と人に愛され、押し上げられる、回りの人を巻き込みながら本来のステイタスに戻っていく、その過程すべてが、すでに成功なのです。
また、これは最高のリーダーシップでもあります。
■雄牛タイプの人は、ジェット機タイプが多いです。
目標設定は大好きなのですが、どうしても間違った目標を立てがちです。
最初から潜水艦を狙うことが大切です。
世の中の成功法則本を書いている方は雄牛タイプが多いのか、雄牛タイプの成功法則は分かりやすかったり、会社等の組織で受け入れられやすいので、ジェット機タイプの成功法則が世の中に多くなります。
 
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